平成28年度福島県保健衛生学会に参加しました
今年度の福島県保健衛生学会は福島県文化センターにおいて開催された。当日は福島県鍼灸師会の関根美智先生がスポーツにおける鍼灸の受療についての報告が行われた。
スポーツ鍼灸受領者数
以下はプログラム
【主催】福島県。日本公衆衛生廊島県支部
【日時I 平成28年9月2日③
【場所1 福島県文化センター
9115~ 受 付
9:45~11:45一般口演
11:45~ 12145 (体;齢)
12:45~ 13:15 平成28年度総会
13:25~ 14:25 シンポジウム
14:35~ 15:25 特別講演
笑いをを生かした健康づくり
~笑ってストレス解消、生活習慣病予防:~J
講師 福島県率医科大学教授.大平哲也氏
15:40~ 16:30 震災口演
特別講演は、笑いと健康に関するもので、非常に興味深くしかも楽しい講演であり、今後の生き方に示唆を与えていただいた気がする。
以下抄録内容
笑いを生かした健康づくり ~笑ってストレス解消、生活習慣病予防~
福島県立医科大学医学部疫学講座 教授 大平 哲也
昔から「笑う門には福来る」と言われているように、笑うことは心や身体によい影響を与えるということが経験的に知られてきた。しかしながら、笑いと疾病・健康との関連についての科学的根拠は長らく検討されていなかった。笑いは「はっはっはっJという特徴的な周期性の発声と表情、体躯、四肢の筋肉運動の2つの要素で構成されている。特に周期性の発声は他の動物には難しく、笑いがヒトに特徴的なものである要因となっている。ヒトは生後8~ 10か月後に笑うことができるようになり、笑いの形成には環境因子が大きく影響すると考えられている。俗にいう、「大阪のおばちゃんはよく笑う」「若い子は箸が転げても笑う」というのは本当なのか?など、笑いと年齢との関係、地域差、男女差など疑間は多く、こうした疑問を解決すべく我々は疫学調査によって調べてきた。
笑いと疾病・健康との関連についての報告は、1970年代のノーマン・カズンズ氏による自分自身の経験報告にさかのぼる。強直性脊椎炎と診断されたカズンズ氏は、発症にストレスが関与していたことに気づき、ストレス緩和の方法として笑いを取り入れた治療を開始し、数ケ月後には元の職場に復帰できるまで回復した。その報告以降、笑いが関節リウマチ、糖尿病、アトピー性皮膚炎といった疾患に良い効果を及ぼすこと、および免疫系、内分泌系、循環器系への影響が報告されてきた。また、地域住民において笑いの頻度と糖尿病との関連を検討した結果、笑いの頻度が少ない者ほど糖尿病を有するリスクが高いことが明らかになった。我々は、落語による笑いのストレス解消への影響をストレスホルモンである唾液中コルチゾール値の変化により検討してきた。落語後に参加者の平均唾液中コルチゾール値は有意に低下したが、男性よりも女性の方が落語の効果が顕著であった。また、普段落語を聴く機会が多い者、普段から笑う頻度が多い者でより低下する傾向がみられた。一方、漫才では年齢によってその効果に差がみられた。さらに近年、笑いの体操とヨガの呼吸法を組み合わせた「笑いヨガ(laughter yoga)」によつて笑うことにより、落語と同等以上に唾液中コルチゾール値の低下がみられることがわかってきた。すなわち、何を理由にして笑うかが重要ではなく、笑うという行動そのものにストレス解消効果があるのではということが示唆された。
笑いが心と身体の健康に与える影響には、運動効果とリラクゼーシヨン効果の双方が関連していると考えられている。では、笑いは増やせるのであろうか?笑いのもとを調査した結果、人と人との繋がりが笑いを増やすことに繋がるということが示唆された。また、 1日の会話時間が長い者ほどよく笑っていた。さらに、野菜の摂取や運動との関連もみられた。笑いは子供から大人まで誰でも行える行動であり、介入も比較的容易と考えられる。また、笑いは身体的心理的健康度の指標になるだけでなく、笑いを増やすことが身体的心理的疾患の予防・治療に役立つ可能性がある。これらの点を踏まえ、保健医療の現場で笑いを生かす方法としての利点は2つある。一つ日は笑いの評価を行うことが、ストレスチェック等でスクリーニングできないハイリスク者を同定できる可能性があることである。ネガテイブなストレスに関する質問票には回答しにくい者もいるが、笑い等のポジ
ティブな因子に関しては比較的回答しやすいと考えられる。もう一つは、笑いは行動であるため、誰でも意識すれば行うことが可能であり、保健医療の現場で介入しやすい点である。笑いを従来の健康教育に加えることでメンタルヘルス、認知症・生活習慣病の予防がより多面的に行える可能性があり、今後も笑いの効果に対する科学的根拠を検討していく必要がある。
スポーツ鍼灸受領者数
以下はプログラム
【主催】福島県。日本公衆衛生廊島県支部
【日時I 平成28年9月2日③
【場所1 福島県文化センター
9115~ 受 付
9:45~11:45一般口演
11:45~ 12145 (体;齢)
12:45~ 13:15 平成28年度総会
13:25~ 14:25 シンポジウム
14:35~ 15:25 特別講演
笑いをを生かした健康づくり
~笑ってストレス解消、生活習慣病予防:~J
講師 福島県率医科大学教授.大平哲也氏
15:40~ 16:30 震災口演
特別講演は、笑いと健康に関するもので、非常に興味深くしかも楽しい講演であり、今後の生き方に示唆を与えていただいた気がする。
以下抄録内容
笑いを生かした健康づくり ~笑ってストレス解消、生活習慣病予防~
福島県立医科大学医学部疫学講座 教授 大平 哲也
昔から「笑う門には福来る」と言われているように、笑うことは心や身体によい影響を与えるということが経験的に知られてきた。しかしながら、笑いと疾病・健康との関連についての科学的根拠は長らく検討されていなかった。笑いは「はっはっはっJという特徴的な周期性の発声と表情、体躯、四肢の筋肉運動の2つの要素で構成されている。特に周期性の発声は他の動物には難しく、笑いがヒトに特徴的なものである要因となっている。ヒトは生後8~ 10か月後に笑うことができるようになり、笑いの形成には環境因子が大きく影響すると考えられている。俗にいう、「大阪のおばちゃんはよく笑う」「若い子は箸が転げても笑う」というのは本当なのか?など、笑いと年齢との関係、地域差、男女差など疑間は多く、こうした疑問を解決すべく我々は疫学調査によって調べてきた。
笑いと疾病・健康との関連についての報告は、1970年代のノーマン・カズンズ氏による自分自身の経験報告にさかのぼる。強直性脊椎炎と診断されたカズンズ氏は、発症にストレスが関与していたことに気づき、ストレス緩和の方法として笑いを取り入れた治療を開始し、数ケ月後には元の職場に復帰できるまで回復した。その報告以降、笑いが関節リウマチ、糖尿病、アトピー性皮膚炎といった疾患に良い効果を及ぼすこと、および免疫系、内分泌系、循環器系への影響が報告されてきた。また、地域住民において笑いの頻度と糖尿病との関連を検討した結果、笑いの頻度が少ない者ほど糖尿病を有するリスクが高いことが明らかになった。我々は、落語による笑いのストレス解消への影響をストレスホルモンである唾液中コルチゾール値の変化により検討してきた。落語後に参加者の平均唾液中コルチゾール値は有意に低下したが、男性よりも女性の方が落語の効果が顕著であった。また、普段落語を聴く機会が多い者、普段から笑う頻度が多い者でより低下する傾向がみられた。一方、漫才では年齢によってその効果に差がみられた。さらに近年、笑いの体操とヨガの呼吸法を組み合わせた「笑いヨガ(laughter yoga)」によつて笑うことにより、落語と同等以上に唾液中コルチゾール値の低下がみられることがわかってきた。すなわち、何を理由にして笑うかが重要ではなく、笑うという行動そのものにストレス解消効果があるのではということが示唆された。
笑いが心と身体の健康に与える影響には、運動効果とリラクゼーシヨン効果の双方が関連していると考えられている。では、笑いは増やせるのであろうか?笑いのもとを調査した結果、人と人との繋がりが笑いを増やすことに繋がるということが示唆された。また、 1日の会話時間が長い者ほどよく笑っていた。さらに、野菜の摂取や運動との関連もみられた。笑いは子供から大人まで誰でも行える行動であり、介入も比較的容易と考えられる。また、笑いは身体的心理的健康度の指標になるだけでなく、笑いを増やすことが身体的心理的疾患の予防・治療に役立つ可能性がある。これらの点を踏まえ、保健医療の現場で笑いを生かす方法としての利点は2つある。一つ日は笑いの評価を行うことが、ストレスチェック等でスクリーニングできないハイリスク者を同定できる可能性があることである。ネガテイブなストレスに関する質問票には回答しにくい者もいるが、笑い等のポジ
ティブな因子に関しては比較的回答しやすいと考えられる。もう一つは、笑いは行動であるため、誰でも意識すれば行うことが可能であり、保健医療の現場で介入しやすい点である。笑いを従来の健康教育に加えることでメンタルヘルス、認知症・生活習慣病の予防がより多面的に行える可能性があり、今後も笑いの効果に対する科学的根拠を検討していく必要がある。


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