肉牛に稲わらからのセシウム混入

郡山、喜多方、相馬でも肉牛にセシウムが多量に含んでいるものを出荷してしまった。
どうしてこのような悲劇が起こってしまったのであろうか。ここ数日時間をかけて考えてみた。
 要因の一つに、原子力発電に関する教育がほとんど行われていないことに気づいた。
原子力発電の功罪、事故が発生した場合の対応などほとんど指導されていなかった。原発立地県でありながら、この教育の欠落は無念でならない。更にのべれば、戦時中に民主教育ができなかったことと重ね合わせるとその悲劇の大きさが見えてくる。
 二つには、正確な情報の開示がなされていなかったことである。東電も国においても80㎞以上離れている地域は警戒する必要が少ないためか十分な指示を出さなかった、酪農家は通常どおり外に置いた稲わらを牛に食べさせてしまったのである。これは政治の配慮不足であり、酪農家を責めることはできない。
 三つには、被災者に対する保障の遅れである。原発事故直後に酪農家を直撃したのは牛乳の出荷停止であった。全く保障がないままに毎日乳を搾り、それを畑に棄て続けでいた。迅速に一定の保障がなされることが待たれた。
 この悲劇は、教育の欠落、政治の配慮不足、保障の遅れなどが要因で発生したのではないかと思うとき、今後におけるわが国の安全と安心の構築が課題であり、それを取り戻すことができるのはやはり教育と政治と福祉であろう。
 

以下は新聞記事

 県内の肉用牛農家が高濃度の放射性セシウムが付着した稲わらを餌として牛に与えていた問題で、県は16日、新たに郡山、喜多方、相馬3市の肉用牛農家計5戸で、セシウムを含む稲わらを牛に与えていたことが判明したと発表した。これまでに計84頭の肉牛が県内のほか東京都など4都県に出荷され、流通している。県は関係自治体に牛肉の放射性物質検査の実施を依頼、基準値を超えた場合には自主回収などを行うよう要請した。
 県によると郡山市、喜多方市が各2戸、相馬市1戸。稲わらはいずれも屋内の倉庫で保管していたが、一部を除き東京電力福島第1原発事故後の4月以降に自家用の水田から収集していた。相馬市の農家は宮城県の業者からも購入した。郡山市の農家の稲わらからは暫定基準値を超える50万ベクレルが検出され、牛の尿からも270ベクレルが測定された。
(2011年7月17日 福島民友ニュース)

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